こんにちは!
今年読んだ中で今のところ大ヒットだったのが、
いろんな動物学者さんが色んな動物の子育てに自身の子育てエピソードを対比させながら、人間の子育てについて考察した、
“正解はひとつじゃない 子育てする動物たち”

シュタイナーさんの本です。
シュタイナーさんの本は教育論もすごく面白くって勉強になりました。なんというか、からだの症状なり、文字を教えることなり色んなことひとつひとつへの意味づけがされていて、違う場所から眺めてみることができるのがシュタイナーさんの考えに触れる面白さだと思いました。

 

人間は霊長類の中で、授乳期間に柔軟性があるのが特徴で、授乳を終えても食べものを子どもに与える動物は実は多くないそうです。(親が食べものを与えない場合は授乳が終わったら自分で捕食するしかない)
未開地域だと割と死亡率が高めで(40%くらいだそうです)そのために、ある程度効率よく授乳を切り上げたら次の子を妊娠して、たくさん産むことで40%の子が亡くなっても種を存続させられるように多産だったのが本来の姿だったそうです。

 

対するオラウータンは樹の上で生活するので案外感染症や捕食のリスクが低く、96%が生存出来て、これに匹敵するのは現文明社会のヒトくらいだそうです。
栄養状態が良いと6,7年かけて授乳して、生涯で産む子も1,2人ということが多いそうで、長い授乳をしながら樹の皮や果実などを採って食べる手段をマンツーマンで育てられながら覚えていくそうです。
ただ、ヒトの授乳や抱っこと違うのは長い手足で自分でお母さんにしがみついて、自分でおっぱいを飲めることだそうです。圧倒的にヒトの授乳より楽で羨ましいですね!

 

サルは乱婚で群れで育児するそうですが、サルでも授乳期間は1年半から2年くらいだそうです。
サルの学者さん曰く、サルは群れで育てていても他人の育児のことには全く不干渉だそうで、他の人の育児を気にするのは人間だけだそうです。

 

この本を読んで、人間は社会的な動物なので生物的な子育てと、社会的な子育てを並行するところに面白さと難しさがあるのだと思いました。
生物的子育て上は生存率が高いので、出産数は多くなくても良くなった訳ですが、社会的子育ての重圧なのか子育てが大変だということが印象付けられすぎてしまって、楽しく気楽に育てられる人が珍しくなってしまって、少子化が加速しているのかもしれないですね。

ただ、ある意味オランウータンみたいに🦧丁寧に1人か2人産むというのが存続上許される状況でもあるので、生物的にも社会的にもよりよく、楽しむゆとりを持って育てて、幸せな世代としてこれからの世代を残していきたいものですね。

 

シュタイナーさん曰く、
母乳の9割は水分だが、1割の栄養がヒトに吸収されやすいように溶けこんでいることが最大の特徴だそうです。
ちなみにヒトのお乳の組成に1番近い動物はロバだそうで、牛乳は大人にも沢山消費されてて手に入りやすいために乳児用ミルクも牛乳から作られているというだけで、確かに体格からするとまだヤギミルクとかのほうがヒトの身体には優しいのかもしれません。
いずれにしても、溶かすと溶けこんでいるとは大きな違いなので、母乳があげられる人は母乳をあげるのが1番だと思います。

さらに言うと、乳児期でも後半になると離乳食で栄養を摂らせなきゃプレッシャーもかかってきますが、忘れないでおきたいのは乳児期というように1歳過ぎごろまでは少なくとも母乳が何よりの栄養源ということだと思います。真弓先生も、子どもの1番のたべものは水分だと仰ってました!

お母さんの食生活が豊か(カロリーは高くないけど質が高くて美味しいものを季節に合わせて豊かに食べられること)だったら、赤ちゃんが自然に、得体の知れない離乳食よりおいしい母乳を選んでくれるはずです。

乳児期の栄養で1番考えるべきことは離乳食の量や種類より、母乳の量や質が最適か考えることだと思います。そのためにはお母さんの食事がなにより大切です。

ぜひ、今しかない授乳期を存分に楽しんでお互いによい時間を過ごしてくださいね!

 

残りの2冊のうち、一冊は女性の歯医者さんで仕事への意欲が高くて復職も早く、夫が主夫になったという家庭だそうですが、とにかく母乳だけは続けられたそうで、是非欲しがるだけをあげてくださいと書かれていて、嬉しかったのでクリニックに並べたのと、2025年の7月5日の予言の本をミーハーながらに読んだので置かせていただきました。
予言が当たるかは定かじゃありませんが、いつ起きてもいいようにしっかり備えておきたいものですね。

熱くなってまた長くなりましたが面白い本だったのでぜひ手に取ってみてくださいね!