少し前からになりますが、ハビタウン1周年を祝して、ネウボラと歯科両方に受診してくださった方に「赤ちゃん歯科への招待状」というものをお渡ししています。

お乳を飲む顎や舌の動きはとてもダイナミックで、赤ちゃんにしかできない動きです。
哺乳瓶でもトレーニング用に開発されたものが売っていて、それなりには苦労しないと飲めないようになっているものも中にはありますが、哺乳瓶の乳首の一つの丸い穴とかY字カットから、無くなるまで同じペースで出る哺乳瓶に対して
お母さんのお乳は平均10本くらい出口があって、腺によってそれぞれ出具合も味も全然違って、それ自体が温かくてお母さんの匂いがします。

これを、赤ちゃんがいい顔して十分に飲んで満足してくれるのには、飲むお乳が飲みやすいとか、出るお乳の味が美味しいとか、飲む時の姿勢が心地よいとかいろんなことが影響すると思います。

そのために、大きなトラブルがないとか、体重が増えるとかの次元じゃないところで、よりお互いにとって良い授乳にしていけるか、という所をサポート出来るのがネウボラの大きな目標です。

これには、物理的な姿勢とかお乳の状態、赤ちゃんの飲み方もそうですが、赤ちゃんとのパートナーシップとか信頼関係もそれぞれのお母様らしい形で育んでもらって、准胎児期とも言われる授乳が終わった時により良い土台を固めた状態で幼児期の親子関係をスタートしてもらいたいという願いがこもっています。

もちろん人と人との関係性なので、私がそもそもお母様と信頼関係を育めるかにもよるのですが、最初はトラブルがあるとか何となくとかで来ていただいた場合でも、なんだかんだでネウボラに通ってくださって断乳までサポートさせていただけるのは、私にとっては冥利に尽きる喜びです。
そして、私だけで十分にサポート出来ないような、赤ちゃんの姿勢だったり、遊びだったり栄養だったり、食べ方だったりを様々な専門家でサポート出来るような体制を日々整えようと励んでいますので、是非ハビタウン全体をご活用いただけたらと思います。

長くなりましたが、招待状の中身は以下の3つです。
①ととのえ処:赤ちゃんの身体の姿勢を整える(心地よい抱っこがしやすい身体に整える)
②グリプロ:栄養士オグリさんとの簡単な栄養相談
③オーラルスクールチケット:口と身体の健康教室の参加券

ぜひ、ネウボラと歯科でトータルサポートさせてくださいね!

余談ですが陣痛も赤ちゃんが生まれたいと思って、お母さんとの化学反応的に起きるものだと思いますが、本物のお乳も赤ちゃんが飲みたいと思って頑張るから出てくるものだと思います。
なので、極力大人の都合で産まれる日を勝手に決めて出してしまわない方がいいのと同じように、
大人が勝手にいついつまでに体重何gまで増えた方がいいとか言って、安易に簡単に飲めるものをあげてしまうから自分の力で頑張って飲もうという意思がなくなってしまって、色々とこんがらがって来てしまうのではないかと思います。

大人はついつい先を見てしまうので、子育てに関しては特に意識して今を見るようにした方がいいんだと思います。
便利な世の中ですし、ついつい母乳を飲んで欲しいけどミルクも飲んで欲しいとか、自分以外の人にも慣れて欲しいとか、何でも食べられるようになって欲しいとか欲が出てしまうものです。しかし子どもの意思や意欲が置いていかれてしまっては、子どもの力にも栄養にもならないわけで何のためにやってるんだか分からなくなってしまいます。

少子化だと嘆かれますが、親がキャパをしっかり発揮して自分にしか出来ない子育てが出来るようにサポートするのが社会の役割なんじゃないかと思います。
母親業は身を削らずには成し遂げられないと思うので髪の毛振り乱して色んな汗とか涙とかいっぱい流して一生懸命頑張って、それを支えてくれたり認めてくれる人や場所がしっかりあることが理想ですよね。

3歳まで親元で育てることだけが理想とは思いませんが、子どもと家族の健康と幸せ優先で、残った自分のキャパに合わせて仕事するくらいが本当はいいんだと思います。
母親なのに自分がいなくても代わりが効くなんて悔しいし、妊娠中とか産まれて間もない時期から赤ちゃんと離れる準備をするなんて寂しすぎますよね。
もちろん、経済的な安定は安心感や自立につながって、生活の質も豊かにしてくれますし、色んなお母さんが社会で活躍することは、子どもたちが大きくなった時のより良い社会にも繋がると思うので、それ自体はとても大切なことだと思います。

子どもが少なくなってるなら尚のこと、なるべく便利グッズに頼らないで自分の腕でしっかり我が子を抱いて人間味のある子育てが出来るような環境を整えることが30年後の日本のために大切ですよね〜

ついつい長くボヤいてしまいました。
すみません。明日も頑張ります。よろしくお願いします!