ネウボラの始まりは2019年にアパートの一室で始めた「まき助産院」です。

多くの人に桶谷式手技を届け、幸せに母乳育児をしてもらいたいという思いで始め、多くの方にご来院いただきました。

そして、歯科医師である夫と連携をしながら小さい時期からお口・からだ・こころが健康に育つ土台を作るための場所を作りたいと考えるようになりました。そして、多くの方にご協力・ご指導をいただき、2022年に「さかいこども歯科・矯正歯科」と「みんなの授乳支援室ネウボラ」を複合させた施設「ハビタウン」を開院することが出来ました。

「ネウボラ」という名前はフィンランドに実際にある、保健センターのような場所を指す言葉からもらいました。

フィンランドでは妊娠中から小学校卒業まで同じネウボラで、同じネウボラおばさん(支援者)が子育てのサポートをしてくれるそうです。ネウボラで一番お手伝い出来るのは授乳期のサポートなので、育児全体で見るととても短い間になってしまいますが、歯科は引き続き健康のために通える場所です。授乳期にネウボラでサポートを受けてくださったお母様やお子さんが大きくなって、歯科に来てくださった際にネウボラにもいつでも立ち寄っていただけたらという願いを込めました。

ネウボラが入口でも、「赤ちゃん歯科」が入口でも大歓迎です。ぜひお気軽に来院ください。

桶谷式手技、授乳支援以外にもさかいこども歯科・矯正歯科と連携して健康なお口やからだを育むための支援を行っております。

赤ちゃん歯科

歯が生えていないから何をするの?と思われる方は少なくないかもしれません。
近年では小児歯科界全体で、お口がうまく動かせないことで食べ方や飲み込み方、呼吸や姿勢、さらには歯並びにも影響が生じるという問題を少しでも食い止めようと、0歳児からの授乳の仕方や口の動かし方、姿勢への支援をしていこうという流れが活発になっています。口が上手に使えていないという診断になると、健康保険を適用して口を上手に使えるための支援が受けられます。
もちろん、0歳の時点でそれが重病というわけではありませんが、されど口の使い方で、実際には連鎖的に偏食やアレルギーなどの体質や免疫異常、睡眠時無呼吸など生活の質を下げる原因にもなりかねません。
そのために、とても地道な方法ではありますが、口元や顔つき、姿勢などを継続的に診させていただき、その都度食事や授乳の頻度、食べ物の形態や食習慣、食べ方飲み方などを伺いながら、ご家庭でのお口が育つ生活習慣づくりを支援させていただくのが赤ちゃん歯科です。
病院といえば、症状を解消するために行くものという意識があるかもしれませんが、赤ちゃん歯科では、そもそも何も症状を自覚していない状態でスタートされることが大半ですし、1回来ていただいて症状が劇的に変化するということはあまりありません。
診察室ではお母様やお子さん個々の特性に合わせて個別で支援させていただきます。
診察室だけではカバーできないような内容を「0歳からの歯並び予防プログラム〜オーラルスクール〜」「グリプロ」「ととのえ処」で支援させていただきます。(※こちらは一部初回無料ですが、有料のプログラムです)

0歳からの歯並び予防プログラム〜オーラルスクール〜

ネウボラでは併設しているさかいこども歯科・矯正歯科と連携してお口の健康教室「オーラルスクール」を開催しています。
歯並び予防やお口育てのために出来ること(抱っこの仕方、離乳食のすすめかた、お食事グッズの選び方、歯磨きなど)をお伝えしています。

<スクールの一例>
・お口を育てるコップ飲み
・お口ぽかんと食具の選び方
・食べるお口を育む座り方
・食べ方が変わると歯並びも変わる!?
・歯ブラシを使ったお口育て
・食育講座(お米博士:おにぎり作り,野菜博士:水に浮く野菜と沈む野菜,魚博士:煮干しの解剖 など)
・かじりとりをやってみよう
・babyクラス(6ヶ月までのからだ、口、こころ) などなど・・・

また、外部講師をお招きした講座も随時開催しています。
・小児はり体験会
・まあるい抱っこ講座
・発育ダンスレッスン
・言葉の相談会

スクールは初回無料で2回目以降はチケット制です。(1枚1100円または6枚3300円)
ぜひ、ご利用ください。

管理栄養士との栄養相談(グリプロ)

当院の管理栄養士(グリさん)は2人のお子さんの授乳中、桶谷式の相談室に通って母乳育児をされたお母様でもあります。とても柔軟で優しい栄養士さんです。
食事は生活習慣であるとともに、家それぞれの文化であり、生育環境となりその人らしさを作っていくものです。

また、妊娠期・授乳期ほど食事を見直してより良くして行くのに適した時期はありません。
特に授乳期は、本当は身体に合わない食べ物に敏感になって、気づかないうちに不調を来していたり、明らかな症状が出たりすることがあります。一方で、初めてのことだらけで余裕がなく、ストレスが溜まってしまったり、手をかけられなかったりもして不本意に乱れてしまうこともあります。

家族の食文化を作って行く時代に、どのような食事を摂るといいかについては、2点要点があると思います。
①「日本の伝統食」をいただくことでご飯に具沢山のお味噌汁があればご馳走です。
②「楽しく美味しく食べること」だと思います。

小さい頃から家族が美味しく楽しく食べるところを見て育つことが、食事への意欲につながり食べる力も自然に育ってくれます。
ネウボラと赤ちゃん歯科に通って下さっている方は、初回の簡単な問診とカウンセリングを無料で1回受けていただけます。1回目はそれほど細かい問診はありませんが、普段何気なく摂っている食事を見直す機会にもなりますよ!希望の方には2回目、3回目の詳しい相談も受け付けています。(要オーラルスクールチケット)
ぜひご利用くださいね!

ととのえ処

お子さんのからだが反りやすくて抱っこや授乳がしにくい、向きぐせがあって抱っこや授乳がしにくい向きがある、寝るのに時間がかかる、など感じた経験はありますか?
大人と同じように、赤ちゃんにも心地良い姿勢があります。
向きぐせがあることや、運動発達(寝返りやずり這い、ハイハイ、歩行)の遅い早いは生活の質に直接影響しませんが、左右の偏りや体の動かしにくさによって、生活の質に良くない影響が生じることは避けたいものです。
口や顎の使い方、噛み合わせや呼吸は身体の軸と密接に関わっています。
そのため身体を整えることで食べる力や呼吸にもいい影響を与えていこうということが、ととのえ処での支援です。
2足歩行ができるまでは体を整えるだけでなく、日頃の抱っこや授乳の姿勢も重要となります。
当院のスタッフの一部はBHS身体調和支援体操の研修を受けています。
これは、生きていく上で必要なバランスの良い筋力と適度な柔軟性を作っていくものです。
体操やマッサージを通して子どもたちの筋肉や関節の緊張を和らげ、動かしやすい体に整えてあげることで発達を促します。